昭和的鉄道旅行(1)の続きです。
いよいよ急行「はまなす」に乗車するのに青森駅のホームへ。
かなり早く入線するので、早めに駅へ来て正解でした。

21時36分頃に入線です。
入線してからも時間がたっぷりありますし、予想外に人がいないので
余裕をもって撮影できました。
ただ、サボやテールマークを撮影しようとしましたが、うまくいきませんでした。


急行列車らしく座席車と寝台車が連結されています。
そして赤い電気機関車と白い帯の客車。
国鉄時代の「夜行列車」の面影を残しています。

最後の客車寝台に乗車したく、今回は寝台券を購入しました。
国鉄時代からのB寝台に乗車できるのもこれが最後です。


函館を出る頃までビールを飲んだりして最後の客車寝台を堪能して横になりました。

寝台もいいのですが、座席でも夜行急行を堪能したく
苫小牧到着の放送で目が覚めた後は、自由席にも乗車してみました。
自由席車、数名しか乗車していませんでいた。寝台車も下段で空いているところもあり、
まだ余裕をもって乗車できます。
簡易リクライニングシートと呼ばれる座席もこれが最後です。

名残惜しい気落ちでいっぱいでしたが、定刻に急行「はまなす」は
札幌駅に到着してしまいました。

札幌駅についてからは千歳線2726Dに新札幌駅まで乗車しました。
この2726D、
札幌駅から発車する数少ない「普通気動車列車」で、架線下を走る気動車です。
車両も客車を改造したものなので一回乗車したいと思っていました。

札幌駅に戻ってからは「石狩月形駅」を目指します。
ある方のブログを見ていたら行きたくなりました。学園都市線も非電化区間は列車の本数が少ないので、
岩見沢駅から中央バスで石狩月形駅へ移動しました。
石狩月形駅を目指した理由は‥
いまだに硬券入場券が健在だからです。硬券入場券がふつうに発売されています。
昔、旅行をしながら硬券入場券を集めていたころと同じ体験ができました。
(札幌駅でも発売はされていますが)
ある方も注意書きされていましたが、石狩月形駅の駅員氏は運転業務のために
いられるので、列車交換時は運転業務をしているので購入は避けるようにとのこと。
やはり、バスで到着して列車のいない時間に購入するのが無難です。


石狩月形駅で硬券入場券と乗車券を購入した後はタクシーで
隣の「豊ヶ岡駅」に向かいます。
秘境駅トップの「小幌駅」も廃止されるという報道が流れてからは
観光地化しているようなので行く気が失せ、代わりに秘境駅ランキング上位の「豊ヶ岡駅」
を目指しました。
タクシーを呼んで移動しましたが、タクシーの運転手さんは豊ヶ岡駅の
存在を知りませんでした。自分が地図を出して近くまで行ってもらいました。
タクシーを降りた所から歩いて駅を探しましたが、駅の入り口の看板もなく
駅があるのか不安になりましたが、跨線橋から駅の位置を確認しました。

駅へつながっているであろう雑木林の中の砂利道を歩いていくと
ドラマのセットのような木造の小さな待合室がある「豊ヶ岡駅」にたどり着きました。
静まり返った雑木林の中の無人駅で列車の到着を待ちました。
もし、列車が来なかったらと考えるとぞっとしましたが‥



不安をよそに数分前に列車の警笛が聞こえたので安心しました。
そして1両の気動車が時刻どおりに到着しました。
乗客は自分を含めて3名、うち地元の方は1名。
これでは本数が削減されるのがわかります。
また、豊ヶ岡駅もホームなどの老朽化が著しく、
改修して営業を継続するのかも微妙なところかと思います。

石狩当別行の普通列車に乗車して札幌を目指します。
「学園都市線」という名前になっていますが、
非電化区間は完全なローカル線です。
硬券入場券を購入した「石狩月形駅」ではスタフ交換が行われ、
途中の駅には北海道らしい小さな待合室がある「仮乗降場的な駅」
もあり、昔のローカル線の旅を楽しめます。

石狩当別からは同じ路線とは思えない「ロングシートの電車」で札幌まで
移動し、昼食をとってから新千歳空港へ移動し、飛行機で東京まで向かいました。
今回、「旧型客車」、「国鉄型気動車」、「夜行急行列車」、
「B寝台」、「硬券入場券」など昭和の鉄道旅行の楽しみを
味わえた旅行が出来ました。
まだチャンスはあります。
テーマ : 鉄道
ジャンル : 趣味・実用